「第2陣ちびっこ開拓隊」開拓体験プログラムの準備
2013/03/19
3月も中旬を迎え、全国各地から春らしい話題が届く中、南富良野町キッズコムファームでは、この時期にも-18℃を記録し、この冬一番の地吹雪が発生するなど、厳冬期からはまだまだ抜け出せません。
現在、キッズコムファームでは、3月に開拓体験に来る子供達の受け入れ準備をしていますが、ここで準備の様子を少しだけご紹介致します。
皆さんは、雪ですべり台を作った事はありますか?
雪ですべり台を作るという事は、何となく想像はできると思いますが、想像しているよりも、実はものすごく根気のいる作業なんです。
まずは、すべり台の形作りをしますが、スコップと自分の足で踏み固め形を成形します。
すべり台の上から下まで同じ幅で成形していく作業は、広すぎても狭すぎてもいけません。滑るスピードも変わりますので、一番重要な作業となります。
成形が終わると、平らにならし、塩をまいていきます。
雪を踏み固めただけだと平らにはならず、完全に固める事はできません。そこで、塩が雪を溶かしていく事を利用し、まんべんなく撒いていきます。そうすると、踏み固めた場所が平らになっていき、でこぼこが出来ても修正しやすいのです。
ちなみに、雪まつりの雪像やすべり台も、塩をたくさん使って作るんですよ!
最後に、すべり台の両端に雪を盛り形を整えて行きます。
この様に、雪ですべり台を作るというのは、楽しい中にも忍耐と根気がいるのです。3月に来るちびっこ開拓隊には、自分達の手で完成させるプロセスを、全て体験してもらいたいと考えています。
そして、子ども達には物を作る体験のほかにも、冬のキッズコムファームならではのスノーラフティングも体験してもらえるよう、準備を進めています。
どうですかこの広々としたコース!広大なキッズコムファームでは、ラフティングコースも作れます。
自然の地形をそのまま活かしたラフティングコースは、他の施設では真似のできないコースで、スピード感とスリルが満載です。
現地スタッフはなるべくコースに手を加えることなく、自然にまかせたコースの整備をしています。
また、子ども達に楽しんでもらえるよう、ラフティング技術にも磨きをかけていますので、是非楽しみにしていてくださいね。
他のスノーランドとは異なるキッズコムファームの特徴は、開拓隊のメンバーは施設のゲストではなく、「村民」だということです。
つまり、普通の施設では施設で決められたルールでしか遊べませんが、ここでは自分達でルールを決め、遊び方も自分たちで考える。だから、危険な事もやろうと思えば出来る。
でも泣いても、転んでも自分達の責任。それがこのファームの特徴でもあり、素晴らしさです。だから、自立し責任感も養い想像力も湧いてくるのです。
来村する子供達には、日常では体験できない事を、ここ、キッズコムファームで体験してもらいたい。そんな想いを持ち、他ではできない本物の体験準備はまだまだ続きます。
キッズコムファームは自然開拓体験を通じて子どもたちが、仲間との協調性や周りへの思いやり、忍耐力、発想力、行動力など、『生きる力』を身につけて行くことを目指しています。